No.76 賃貸契約の緊急連絡先

賃貸契約を締結する際の条件として、入居者様に対して必ず求められるのが緊急連絡先の確保。要は緊急の際に入居者様本人と直接連絡が付かない場合に備え、誰か電話に出てくれる人を1名確保してくださいというやつです。かつては賃貸物件を借りるには連帯保証人を付けるのが当たり前であったため、入居者様本人と音信不通になれば連帯保証人に連絡を入れれば事が済んだのですが、今では機関保証といって保証会社が連帯保証人の代わりに入居者様の保証債務を引き受けるのが一般的なので、管理会社や保証会社にとってはしっかりとした緊急連絡先の確保が不可欠となるのです。
この緊急連絡先ですが、言うまでもなく連帯保証人ではないので家賃の支払い等の入居者様の債務を肩代わりする義務が無いため、選任にあたり収入要件はありません。しかし、だからと言って、誰でもよいというわけでもありません。
保証会社によっては、日本在住の別世帯で3親等以内の親族がベストというところもあったりします。センチュリー21石川土地建物でも、ほぼそれに準じる方に緊急連絡先になってもらうよう入居希望者様にはお願いしています。
この緊急連絡先ですが、言うまでもなく連帯保証人ではないので家賃の支払い等の入居者様の債務を肩代わりする義務が無いため、選任にあたり収入要件はありません。しかし、だからと言って、誰でもよいというわけでもありません。
保証会社によっては、日本在住の別世帯で3親等以内の親族がベストというところもあったりします。センチュリー21石川土地建物でも、ほぼそれに準じる方に緊急連絡先になってもらうよう入居希望者様にはお願いしています。
では、どうして日本在住の別世帯で3親等以内の親族がベスト、なんていうのでしょうか。まぁ、日本在住というのは分かる気がします。海外に電話を掛けて日本の賃貸事情を理解していない方と話をしても何の意味も無いですからね。そもそも日本語はともかく英語も通じるかどうか…。まぁ、やめておいた方が無難ですね。
別世帯で、というのは結構重要です。例えばご夫婦でアパートに入居している場合、契約者である旦那様に家賃の滞納が発生したら、先ず旦那様ご本人に連絡を試みます。でも、電話に出てくれません。そんな時、仮に緊急連絡先の奥様に連絡を入れたとしても、そう簡単に電話に出られないのは容易に想像がつきますね。だって、一緒に生活をしていれば家賃を滞納する事情も分かっている訳だし、何よりもバツが悪いので、出たくはないでしょう。これでは緊急連絡先としては機能しませんね。
それから、3親等以内の親族というのは、何とも微妙ですね。2親等(兄弟姉妹と祖父母、孫)までだと同一世帯に属しているケースも多いので、対象者を増やすために3親等にしたのでしょうか…。親族であれば赤の他人より誠実に対応してくれそうなので、そうしたのでしょうか…。現実的には、1親等の親子であっても、「そんな奴は知らない」といって入居者への取り次ぎを拒む緊急連絡先は結構いるものです。
別世帯で、というのは結構重要です。例えばご夫婦でアパートに入居している場合、契約者である旦那様に家賃の滞納が発生したら、先ず旦那様ご本人に連絡を試みます。でも、電話に出てくれません。そんな時、仮に緊急連絡先の奥様に連絡を入れたとしても、そう簡単に電話に出られないのは容易に想像がつきますね。だって、一緒に生活をしていれば家賃を滞納する事情も分かっている訳だし、何よりもバツが悪いので、出たくはないでしょう。これでは緊急連絡先としては機能しませんね。
それから、3親等以内の親族というのは、何とも微妙ですね。2親等(兄弟姉妹と祖父母、孫)までだと同一世帯に属しているケースも多いので、対象者を増やすために3親等にしたのでしょうか…。親族であれば赤の他人より誠実に対応してくれそうなので、そうしたのでしょうか…。現実的には、1親等の親子であっても、「そんな奴は知らない」といって入居者への取り次ぎを拒む緊急連絡先は結構いるものです。
とは言え、3親等以内の親族でなくても、入居者様本人のために単なる緊急連絡先以上に誠心誠意の対応をしてくださる方も中にはいらっしゃいます。以前、中国人の入居者様が母国に帰国中に交通事故に遭い、重篤な状態に陥ってしまったことがありました。意思表示ができず日本への再入国の目処も立たない中、日本在住の中国人の緊急連絡先のご友人が、中国にいる入居者様の年老いたご両親と快く連絡を取ってくださいました。そしてご両親から賃貸契約の解除の同意を取り付け、残置物の搬出から金銭の清算まで完璧に後始末をされました。何度も賃貸物件に足を運んでくださいましたので、時間や金銭の面で相当な自腹を切られた事と思います。日本在住の別世帯で3親等以内の親族がベスト、なんて言いますが、やはり人間性が一番重要ですね。
それに反して、「そんな奴は知らない」と入居者への取り次ぎを拒む緊急連絡先。今回のブログの冒頭で、「管理会社や保証会社にとってはしっかりとした緊急連絡先の確保が不可欠」って言いましたよね。裏を返せば、入居者様にとってもそれだけ緊急連絡先は重要ということ。適当に選ぶと本当に命取りになります。
賃料の未納が2ヶ月たまり、まもなく3ヶ月目になろうかという時、管理会社や保証会社は入居者本人はもとより緊急連絡先に必ず連絡を入れます。なぜなら手間と費用が掛かる法的手段はとりたくないから。ここで状況を理解して3ヶ月滞納にならずに何とか持ちこたえてくれれば、みんながハッピーでいられますからね。この時、緊急連絡先がシカトをすると、もう電話はかけてきてくれません。内容証明郵便が届くだけです。
それに反して、「そんな奴は知らない」と入居者への取り次ぎを拒む緊急連絡先。今回のブログの冒頭で、「管理会社や保証会社にとってはしっかりとした緊急連絡先の確保が不可欠」って言いましたよね。裏を返せば、入居者様にとってもそれだけ緊急連絡先は重要ということ。適当に選ぶと本当に命取りになります。
賃料の未納が2ヶ月たまり、まもなく3ヶ月目になろうかという時、管理会社や保証会社は入居者本人はもとより緊急連絡先に必ず連絡を入れます。なぜなら手間と費用が掛かる法的手段はとりたくないから。ここで状況を理解して3ヶ月滞納にならずに何とか持ちこたえてくれれば、みんながハッピーでいられますからね。この時、緊急連絡先がシカトをすると、もう電話はかけてきてくれません。内容証明郵便が届くだけです。