20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.66 オーナー審査(その2)
 前回の不動産屋の裏話 No.65 オーナー審査に思わぬ反響があったので、今回はその補足。どうやら賢明な読者の皆さんは、オーナー審査で落とされる基準についてご興味があるようです。でもね、オーナー審査ってオーナーがするものだから、そんな基準、不動産屋にわかる訳ありません。
 とは言え、ものごとには何でもコツというのがございます。年齢や性別、勤務先など、入居者の属性に係る部分についてはオーナー様の主観に依存するためどう判断されても仕方はありませんが、自分の心がけ次第で当落を左右する重要な項目があるものです。
No.65 オーナー審査
 「オーナー審査」ってご存じですか?読んで字の如く、賃貸物件の入居の可否について、その物件のオーナー様が審査をすることです。
 とは言え、オーナー様が入居希望者と直接面談する訳ではなく、ほとんどが書類上の審査です。元々、店頭接客の段階で入居条件に適うお客様だけがご紹介されますので、入居可能日が早い人がいいとか、部屋を汚さないから女性がいいとか、その程度の基準でご判断されることが多いです。まぁ、普通のオーナー様は、「センチュリーさんがお客さんと直接会っているのだから、石川さんに任せるよ」と言ってくれますが…。
 このオーナー審査ですが、意外と入居希望者には知られていないものです。入居審査は保証会社の審査だけだと思っている人が多いですね。でも募集を行っているのが仲介会社ではなく管理会社の場合、お客さんには敢えて言わないだけで、オーナー審査は常に行われています。書類をご覧いただき「このお客様ですが、契約してもいいですか?」って絶対に確認します。
No.64 春の嵐にまつわる「あるある」
No.64 春の嵐にまつわる「あるある」
 前線や湿った空気の影響で、昨夜から東京地方は春の嵐。土砂降りの雨で風も強く荒れた天気です。まぁ、春に限らず風雨が強い日は、管理会社のスタッフも気分は憂鬱。なぜかというと、取るに足りない苦情が相次ぐから。いわば、春の嵐にまつわる「あるある」ですね。

 例えば給湯器。嵐が来ると給湯器が点火しなくなったという苦情が結構な割合で入ります。でも、昨日まで普通に使えていたのなら、大抵は嵐で横や下から巻き上げられた風により水や湿気が吸排気口から機械の内部に入り、安全装置が作動しただけ。やれメーカーの修理を手配してくれだの、次の土日なら在宅しているだのと始まるけれど、天候の回復を待って給湯器が乾いたころにリモコンのスイッチを入れ直したり、給湯器本体のコンセントを抜き差しすれば復旧する可能性が大。イラついて焦っているお客様をなだめて待たせるのは疲れるものです。