No.76 賃貸契約の緊急連絡先

賃貸契約を締結する際の条件として、入居者様に対して必ず求められるのが緊急連絡先の確保。要は緊急の際に入居者様本人と直接連絡が付かない場合に備え、誰か電話に出てくれる人を1名確保してくださいというやつです。かつては賃貸物件を借りるには連帯保証人を付けるのが当たり前であったため、入居者様本人と音信不通になれば連帯保証人に連絡を入れれば事が済んだのですが、今では機関保証といって保証会社が連帯保証人の代わりに入居者様の保証債務を引き受けるのが一般的なので、管理会社や保証会社にとってはしっかりとした緊急連絡先の確保が不可欠となるのです。
この緊急連絡先ですが、言うまでもなく連帯保証人ではないので家賃の支払い等の入居者様の債務を肩代わりする義務が無いため、選任にあたり収入要件はありません。しかし、だからと言って、誰でもよいというわけでもありません。
保証会社によっては、日本在住の別世帯で3親等以内の親族がベストというところもあったりします。センチュリー21石川土地建物でも、ほぼそれに準じる方に緊急連絡先になってもらうよう入居希望者様にはお願いしています。
No.74 宅配ボックス 荷物の長期滞留

今回のお題は、宅配ボックス。以前にも、
不動産屋の裏話 No.53で、実は、宅配ボックスの操作ができない人は、入居者様よりも宅配業者のドライバーさんに多いことを書きました。とはいえ、入居者様も色々とやってくれます。中でも不動産屋を悩ます問題の一つが、荷物の長期滞留です。
荷物の長期滞留というのは、読んで字のごとく、宅配業者のドライバーさんが宅配ボックスの中へ入れた荷物を、その受取人である入居者様が長期間にわたり取り出さず、結果的に他の入居者様へ迷惑をかけ続けている状態のことを言います。
ところで宅配ボックスは、今や賃貸物件には無くてはならない人気の共用設備で、その設置が賃貸の募集活動に大いに貢献していることは管理会社としても承知しています。なのでセンチュリー21石川土地建物でも、最近の新築物件では初めから標準装備がされていますし、既存の物件でも入居率アップを狙って後付けで設置されるオーナーさんが増えています。
No.73 不動産屋は必要書類のどこを見ているのか(入居書類のチェックポイント)

今回は、
No.72 賃貸物件の入居時必要書類のつづき。部屋を貸す時、不動産屋は入居書類のどこを見て(チェックして)いるかです。前回は書類の説明ばかりで裏話っぽくなかったので、その反省に基づいて書こうと思います。
先ずは「住民票の写し」から。ここで不動産屋が見る項目は「住民となった日」です。この日がわずか数週間前だったりすると、営業担当者から突っ込まれる可能性が大。この人、ずっと住民票を移してなかったけど、今回は住民票の写しの提出を求められたので、慌てて役所で手続きをしたのかな?見た目とは違って、いい加減な生活をしているのかな?なんて考えます。まぁ、本人に向かって適当なご性格ですか?なんて聞けないので、前の家には少ししか住んでいなかったんですね?と軽く鎌をかけたりしますが…。ただ、不動産屋が本当に警戒しているのは本物の短期解約の常習者。普通は短期間での転居を繰り返せば引越し費用がかさむから誰かに出させているのかも。建物や設備に因縁をつけて、大家や管理会社にそれを請求している可能性だって考えられます。