No.70 大家の誤解(入居者の新築物件志向)

賃貸物件の大家さんが抱いている最大の誤解のひとつが、入居者の新築物件志向。大家さんと話をすると、次々と新しい物件が建っていくのでご自分の物件はどうなってしまうのだろうと口々におっしゃいます。確かに近年の不動産投資ブームにより、サラリーマン家主を対象とした収益物件(賃貸アパート・マンション)がいたるところで建てられているのを目にします。この手の案件は、収益物件の新築・販売を生業としている専門業者が手掛けているので、最新設備が導入されて賃貸戸数が多く、それなりに見栄えもするので、築年数の経った既存物件をお持ちの大家さんには大変な脅威として映るのでしょう。幼い頃から快適さに慣れ親しんだ若者達は、わき目もふらず最新の新築物件に飛びついていくのではないか…、と。
不安を抱えている大家さん!
不動産屋の裏話 №68はご覧になりましたよね?近頃の若者は、昔と違って一筋縄ではいきません。もちろん同一の家賃と立地で最新設備の新築物件と築20年の既存物件があれば、お客は前者へ飛びつくに決まっています。
でもね、新築物件と古い既存物件が同じ家賃で勝負する訳が無いでしょ?賢明な読者の皆様はとっくにお気付きかと思いますが、新築物件の方が家賃が高いに決まっています。もっと率直に言うと、新築物件は家賃の値下げができません。だって、こんなに地価が高いのに、これまた高い建築費でアパートを建て、しかも業者の利益を乗っけて販売しているのですよ。それを購入した家主さんは安い家賃で貸せる訳がありませんよね。
No.69 大家の誤解(温水洗浄便座)

前回の、
No.68 大家の誤解(無料インターネット)と同様に、賃貸物件の入居者の誰もが喜ぶに違いないと大家さんが思ってしまうのが温水洗浄便座。いろんなメーカーから出ていますが、TOTOでいえばウォシュレットのことです。
賢明な読者の皆様は何となく体感的にお察しかと思いますが、この温水洗浄便座、男子は総じて大好き。温水洗浄便座が設置されていない物件だと、後付けでも家電量販店へ行けば15,000円から25,000円程度で販売されているので、ご自分で取り付ける方もかなりいらっしゃいます(もちろん退去時には原状回復をしてもらいますが)。
対して女子からは温水洗浄便座が賃貸物件選びの必須アイテムという話は滅多に聞きません。内容が内容だけにお客様には特には聞きませんが、弊社のスタッフに尋ねてもあまり好意的な反応はありません。
No.68 大家の誤解(無料インターネット)

近頃では賃貸物件のオーナー様(大家)も代替わりが進み、各種メディアを使って色々と勉強をされているようで、賃貸の知識に関しては、そこら辺の不動産屋よりもよっぽど詳しかったりするものです。「全国賃貸住宅新聞」とか「地主と家主」を見ると、入居者に人気の設備のランキングを頻繁に特集していますからね。それ以外でも、いろんなサイトで賃貸住宅設備ランキング202●みたいなのをやっていて、何気に活況を呈しています。
まぁ、それはそれで間違ってはいないのでしょうが、捉え方によっては大きな誤解を生み出してしまいます。その典型的な例が「無料インターネット」。通信費がかからないから、さぞかし入居希望者が殺到するだろうなんて簡単に考えてはいませんか?特に若い人はお金が無いから喜ぶだろうなんてなめてかかると痛い目を見る可能性が大。同じ単身者用の物件とはいえ、ここ江戸川界隈でも家賃が30,000円台の物件から100,000円を軽く超える物件まで価格帯は玉石混交。なので、そこに住む人たちも色々なのに、単身者であれば誰もが無料インターネットに大喜びするに違いないというのが大きな誤解なのです。