20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.32 「No.31 業界隠語暗号編(ただし、他業種)」の回答と解説
 今週はサラリーマン「ゴン氏」の投稿による、「見計らい」の解答と解説です。
 本論に入ります。不動産屋のうらばなし No.9 業界隠語暗号編(その3)で不動産屋は「お・か・ね」が好きなことはお話しいたしました。さて、大学教授が好きなものは、いったい何でしょう?
 「お・さ・け」かって?もちろんゼミコンパが大好きで学生と飲み会をよく開催される先生もいらっしゃいますが、大学の先生の好きなものの一つとして書籍などの資料があげられるでしょう。資料といっても書籍、CD(勿論音楽を聞くやつでなくて、statistics等が入ったやつ)、ビデオ等々、昔は書籍だったものが時代により変わってきています。もちろんこれらはただではありません。中にはかなり高価なものもあるはずです。
先生:自分の研究に関係のありそうなものはとにかく欲しい。
営業:とにかく売りたい。
事務:予算がないので無闇に買わないで欲しい。

 どうすれば皆がハッピーに過ごせるのかを考えてみましょう。そこで一種の妥協ともいえるのが「見計らい」なのです。つまり、先生の所に品物だけを先に置かせてもらう。買うか買わないかはこの時点では保留状態。でも、あれば欲しくなるのが人情。先生は「これはいい資料だから買って!」って事務のところへ品物と納品書を持って行く(請求書がないところがミソ)。事務も予算残高をチェックして予算がなければ買わない等、状況に応じた対応ができる。予算もあるし購入OKとなれば先生も営業さんもハッピー。予算がなければ返却となりますが、営業さんもダメモトですからダメージは少ないみたいです。むしろ、「購入するから請求書送ってください。」ってなれば「ラッキー」って感じじゃないでしょうか?これでとりあえず三者は「ハッピー」となるわけです。大学によっては図書館に「見計らい」のコーナーがあるところもあるそうで、「見計らい」を否定しているわけではないのでご承知おきください。
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2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ