20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.35 部屋の広さ
 不動産屋の店頭で、2DK、和6畳、洋8畳…、みたいな張り紙を見て気に入って、いざ現場に案内されてみると、とっても狭い部屋に感じられることってよくあると思います。はい、例によって不動産屋が自己申告する部屋の広さなんて、いい加減なものなんです。だって、畳の大きさって物件ごとに違いますし、そもそも建物のどの部分までを、部屋の広さ(○畳というやつ)に算入するのかも適当です。まぁ、押入れやクローゼットまでを広さに算入する業者はいないでしょうが、玄関扉を開けてすぐにキッチンがあるような間取りでしたら、靴を脱ぐ土間の部分も面積に算入されていると考えて、ほぼ間違いないでしょう。同様に、コンロや流し台が置いてある部分も、しっかり1畳分くらいにカウントされているはずです。ですので、4畳半のキッチンといっても、細長い形状の部屋だと、実際には台所として使えるスペースはほとんど無く、廊下や通路としてしか機能しなかったりするわけです。
 そんな事情から、最近では○畳という表示とは別に、床面積が○○㎡(平方メートル)、という表示も併記されるようになってきました。賃貸の情報誌にも必ず記載されていますので、この頃は2DKで○○㎡以上の物件希望なんてリクエストされるお客様もいらっしゃいます。まぁ、確かに○畳って書かれるのよりも、少数第二位まで○○. ○○㎡って書いてある方が、真摯な印象を受けますからね…。

 でもね、違うんだな、これが…。不動産がどうやって床面積を計算しているか知ってます?不動産屋は決して土地家屋調査士ではないんですよ。まっ、詳しいことは次回にお話ししましょう!
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2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ