20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.64 春の嵐にまつわる「あるある」
No.64 春の嵐にまつわる「あるある」
 前線や湿った空気の影響で、昨夜から東京地方は春の嵐。土砂降りの雨で風も強く荒れた天気です。まぁ、春に限らず風雨が強い日は、管理会社のスタッフも気分は憂鬱。なぜかというと、取るに足りない苦情が相次ぐから。いわば、春の嵐にまつわる「あるある」ですね。

 例えば給湯器。嵐が来ると給湯器が点火しなくなったという苦情が結構な割合で入ります。でも、昨日まで普通に使えていたのなら、大抵は嵐で横や下から巻き上げられた風により水や湿気が吸排気口から機械の内部に入り、安全装置が作動しただけ。やれメーカーの修理を手配してくれだの、次の土日なら在宅しているだのと始まるけれど、天候の回復を待って給湯器が乾いたころにリモコンのスイッチを入れ直したり、給湯器本体のコンセントを抜き差しすれば復旧する可能性が大。イラついて焦っているお客様をなだめて待たせるのは疲れるものです。

No.63 給湯器のエラーコード888
No.63 給湯器のエラーコード888
 給湯器のエラーコード888ってご存じですか?給湯器のリモコンの画面にある日突然888(メーカーによっては88)という数字が表示され、機種によっては数字が点滅するので、賃貸物件の入居者様が故障かと思って管理会社へ慌てて連絡を入れてくる厄介なアレです。不動産屋の裏話を毎回読んでくださっている賢明な読者の皆さんは既にお気付きかと思いますが、要は給湯器の製造日から一定の年月が経過すると、使用者に有償での点検や新品への交換を促すように最初から製品に組み込まれている一種のプログラムで、故障の表示ではありません。単なる「お知らせ表示」です。なのでリモコンの電源ボタンを5回早押しすると簡単に解除できてしまいます。2008年頃より製造された給湯器に装備され、一般的な使用の場合、使用から10年程度(通電時間 365日×24時間×10年程度)でエラーコード888が表示されるのです。

No.57 これから上京してアパートを探す方へ
 今、不動産業界は春の繁忙期。正月休みから、あれだけ大量の不動産屋のテレビCMを流されれば、特に初めてアパートを探すお客さんが煽られてしまうのは理解できます。

 でも、不動産屋の立場からすると繁忙期って、そんなに美味しいものではありません。まぁ、お客さんが焦ってやって来るので、普段は決まりにくい物件が、この時期に限っては割とすんなりと決まってしまうという事実は確かにありますが…。

 弊社の場合は管理物件と専任媒介物件しか扱わないので、いくらお客さんが大勢いらしても成約できる物件数には限りがありますし、この時期は特にアポ無しで内見をしようとする方が急増するので、やむなくお断りをしたり、スケジュールを改めて調整し直すのに手間がかかり、疲労感だけが蓄積されていく感じです。