20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.67 引越しのフリー便と退去立ち合い
No.67 引越しのフリー便と退去立ち合い
 会社のホワイトボードを見ていると、今月(5月)は何だか賃貸の解約が多いような気がします。管理会社にとって、解約は次の新規契約へのサイクルの一部なので、経営上それ自体は特に問題ではないのですが、スタッフにとっては退去立ち合い等の業務を担当者として執行するので、件数が多いとそれなりにストレスが溜まるものです。

 賢明な読者の皆さんは既にご存じかと思いますが、退去立ち合いというのは、簡単に言うと、解約に伴って部屋を明け渡す際に、借主様と管理会社のスタッフが現地で顔を合わせ、物件に損耗(破損や汚損)があった場合、それを貸主と借主がどちらの費用負担で直すのかをお互いに確認する手続きです。なので、少なくとも損耗の程度がはっきりとわかる程度の明るさが確保され、かつ室内の荷物がすべて無くなった状態で行われる必要があるのです。

 そのため管理会社のスタッフは、賃貸の解約の申し出を受けると、退去立ち合いの日時が決まり次第、入居者様に連絡をいただけるようお願いして数週間前からスケジュールを組んで準備をしているのです。