No.80 退去時の紛失物と残置物

ホテルでは、チェックアウトの手続き中に、客室の備品や設備に損傷がないか、忘れ物がないかを確認する退室点検が行われます。また、病院でも退院の際には、看護師さんが患者と一緒に病室を見回してチェックをするものです。アパートやマンションの賃貸の場合でも、解約時には借主と管理会社のスタッフが、「退去立ち合い」と称して部屋の明け渡しの確認が行われます(というか、賃貸の退去立ち合いの方が本家本元の気もしますが)。いづれにしても、具体的な手順は違えど多くの業界で占有されていた部屋の明け渡しの際には、室内の破損や汚損はもちろんのこと、備品の紛失や利用者の忘れ物のチェックが広く行われているものです。
そこで今回のお題は、退去時の紛失物と残置物。不動産、特に賃貸管理業界の退去立ち合い時の、紛失物と残置物のあれこれです。
先ずは、紛失物。紛失物と言っても、ホテルの備品のタオルやハンガーを欲しくて盗んで行くのとは異なり、賃貸の場合は無意識の内に転居先へ持って行ってしまうのが特徴です。なぜか水回りの備品が多いですね。