No.18 不動産屋の七つ道具編(その5)
今回の七つ道具は、インターネットのホームページです。世間ではIT革命だと騒がれておりますが、不動産屋の業界でもやはり興味津々です。地域の不動産屋の組合とかでも、よくパソコンの講習会とかやっているみたいです。だって不動産屋自体が、もともと情報産業じゃないですか?じゃあ、どのくらいPCの導入が進んでいるのかって?ネット上であまり変なことを書くと、業界のひんしゅくを買うので、実態はみなさん、ご自分の足で確認してみてください。
でもね、けっこう笑うに笑えない話もあるんです。
(その1)「ホームページを開設しているのだが、なぜか店頭にパソコンが無い」
ホームページでガンガン宣伝をしているので、ずいぶんITに積極的な不動産屋だと感心しつつ店頭を訪れてみるとPCも置いてないし、従業員に質問してもホームページの掲載内容を理解していない…。不動産屋は時代の流行には敏感ですが、もともと他人のフンドシで飯を食べてきた人たちです。それがどういうことかって?ガイチュウですよ。外注…。他人がやる前にホームページで宣伝して儲けてやろうとか、そういう意識は人一倍はたらくのですが、自分が骨を折るのはイヤ…。だからホームページの製作会社へ外注に出しているんです。まぁ、コストの問題とか他の要因も関係するので、別にそれはそれでいいんですが…。でも、せめてコンテンツの更新くらいはやりましょうね…。Windows95が全盛だった当時、不動産屋もインターネットにこぞって飛びつきました。だからって、3年前の賃貸物件情報を現在も流しつづける必要性はないと思うんですが…。
それよりもっと問題なのは、3年前の物件情報を現在も流しつづけている事実を、その不動産屋の社長や従業員自身が知らないことです。つまり、店頭にパソコンも無いということは、日常業務で使わない。イコール、パソコンを使えない。イコール、自社のホームページの掲載内容を自分で見ることができない…。 お客さんからホームページの掲載内容を質問されても答えられない様だと、業界全体の信頼をも揺るがし兼ねないので、これはちょっと勘弁です。笑うに笑えないことって、けっこうあるものです。
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