20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.22 不動産屋を支える職人さん達(各論その1)
 前回は、不動産屋はいろんな職人さん達によって支えられていると言うことをお話しいたしましたが、今回からは各論ということで、彼等ひとりひとりについて具体的に触れていきたいと思います。
 その1は、ルームクリーニングのFさんです。ルームクリーニングというのは、部屋の掃除屋さんのことで、入居者が退室したときに部屋をきれいにする人です。たいてい、クロスと畳を取り替えたあとに入ってもらうので、お風呂場、トイレなどの水周りや、換気扇やサッシの掃除がメインだと思います。でも、不動産屋の立場からすると、このルームクリーニング職人さんの腕次第で部屋の成約率も変わってくるので、特に大切な役割を担っているのです。
 ところでこのFさん、とっても凄いんです。何が凄いのかって?確かに、汚れまくった部屋を入居前の元通りの姿に戻してしまうのも凄いんですが、それ以上に凄いのは、その部屋にいた住人の属性をピタリと言い当ててしまうのです。例えば国籍とか仕事とか…。国籍に関しては、換気扇につく汚れによって、どんな料理を作っていたのかがわかるので、言い当てることができるのだそうです。仕事については、国籍ほど正確にはわからないそうですが、お風呂のカビの付き方である程度の推測はできるそうです。例えば赤カビが多いのは○○で、黒カビが出ちゃってるのは××だとか…。カビは無くても水アカだらけは○×だとか…。どうやら浴室の使い方と生活パターンの相関性に気付いているらしく、カビなどの汚れのつき方から浴室使用後の換気の状態等を読み取っているみたいです。部屋をきれいにしてくれるのは嬉しいのですが、はっきり言っていい加減、呆れています。
※このページでは、当サイト開設当時(平成12年頃)の名物コラム「不動産屋のうらばなし」に掲載された過去ログを便宜的に表示していますので、時代の変化、および法令改正や省庁のガイドラインの変更などにより、現在の情勢とは異なる記述がございます。また、利用者の特定の目的に適合すること、有用性、正確性を保証するものではなく、掲載内容についてのトラブル等、いかなる責任も負いません。あらかじめご了承ください。

2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ