No.30 年末の営業案内
早いもので11月もあと少しでおしまい。不動産屋では、月末に入居者の方に家賃をもってきていただいている都合上、もうこの時期には年末の営業案内を作らなくてはなりません。だって、1月分の家賃を大晦日に届けてもらっても困っちゃうじゃないですか。今年はしかも12月31日は日曜日。もちろん当社だって休みに入っているし、年末は銀行も大混雑。ですので、勝手ながら締め日を決めさせていただいて、その日までに家賃を持参するなり振り込んでもらっているんです。当社の場合も29日までは営業しますが、家賃の締め日は27日になってます。
でも、このサイトを見ていただいている誠実な方々はこう思うでしょう。「不動産屋って、怠慢だなぁー。まだバブル気分が抜けてないぜ」って。はい、確かに不動産屋にはそういう要素もございます。休みも好きだし酒も好きです。外人でもないのにクリスマス休暇みたいな休み方をしている人だって中にはいます。
だけどね、早めに休みに入るのは、何も怠慢や年末の経理の混乱を避けるためだけじゃありません。じゃあ、何だって?どうせ旅行にでも行くんだろ、って?違います。ちゃんと理由があります。まぁ、賢明な読者の方々は察しがつくかと思いますが、いつも年末って物騒じゃないですか。強盗とか結構多いでしょ。そうじゃなくても、いろんな理由で逃げ回ってる人もいっぱいいるんで、この時期にアパートとかを貸すと、あまりろくな事が無いんです。大晦日に、どんな部屋でもいいから貸してください、なんていうのは最悪パターンです。年が明けたら家賃も貰えずに、居座られることは確実です。だから不動産屋は経験上、年末はさっさと休んでしまうんです。
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