20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.34 駐車場編(顧客の獲得)
 前回のうらばなし No.33で、月極駐車場のお客さんは値段に敏感なことをお話しいたしました。今回は、そんなお客さんをどうやって獲得するかについてです。
 当社が営業している江戸川区は、あくまでも東京の田舎ですから、マンションブームの影響で駐車場が不足気味とはいっても、不動産屋の店頭に「空き駐車場あります」なんてどこかのビールの宣伝みたいに看板でも掛けておけば、いつの間にか満車になってしまうのが常でした。のどかな下町の一風景でした。けれども最近のお客さんは前述したとおり、お値段にはとっても敏感です。ですから不動産屋の方も自分の管理している駐車場に大きな空きが出ては大変と、現在では感じの悪い営業をする業者もちらほらと出てきました。
 じゃあ、どんな風にするのかって?前にアパートの場合は「空室あり」の看板をかけると、不動産屋が大家さんのところに押しかけて、強引な営業をすることはお話ししましたね(No.16参照)。駐車場の場合だって、似たようなのがあるんです。例えばですね、よそ様の駐車場に不法侵入して、停まっている車のワイパーに、割安な賃料を書いた紙をはさんで勧誘するとか…。以前、当社の管理している駐車場でもやられたことがあるんですが、大家さんは大憤慨。こっちもやり返してくれと言わんばかりでしたが、もちろん報復はやめました。どうしてかって?だって、その相手の駐車場って焼身自殺があって取り壊した建物の跡地ですから…。安いのは当たり前なんです。そんなこと書いてワイパーにはさんだら捕まっちゃうでしょ?

2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ