20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.37 部屋の広さ(その3)
 賃貸アパートやマンションの各部屋の広さは、法務局にある登記簿にも、固定資産の評価証明書にも書いてありませんよね?(No.36 部屋の広さ(その2)を参照)。じゃあ、不動産屋はどうやって部屋の面積を知るのかって?建設業などを兼業している業者でしたら、CADを持っているでしょうから、部屋の寸法を測って入力すれば、面積なんて簡単に出ちゃいますね。でもね、大部分の不動産屋は、そんなの持っているはずないじゃないですか。だから仕方がないんで、建築確認の申請図面を大家さんからコピーさせてもらって、各階の床面積を部屋の数で割り算したり、昔ながらの尺貫法で、1尺、2尺…と数えたり、あるいは1坪は3.305785㎡だから畳1枚は約1.6㎡かな?みたいに適当に根拠づけをして決めてしまうのです。じゃあ、洋間で四角くない部屋はどうするんでしょうかねぇ?まぁ、いい加減なものですよ。
 ですので、部屋の広さの表示の仕方が、○畳から○○. ○○㎡へ替わったところで、あまり信憑性は高まっていないと考えるのが自然かもしれません。やはり部屋探しは自分の足を使うのが一番です。不動産屋のうらばなしを毎回読んでくださっている賢明な皆さんは、ホームページや情報誌の間取りや広さのデータに騙されないようにしてくださいね。
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2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ