No.39 退室後の事後処理(その1)
今年もそろそろ桜の季節ですが、花見の宴の後って大変ですよね?上野の山なんて、雨でも降ろうものなら散った花びらとゴミで、もうドロドロ状態。後始末をする人は、さぞかし大変なことでしょう。
実は、後始末の大変さということでは不動産屋も引けをとりません。はっきり言って、これだけで毎回うらばなしのネタには困らないほどなんです。でもね、不動産屋には守秘義務(不動産屋のうらばし過去ログ№1以降を参照)というのがありますから、あまり個別的なことは書けません。だから今回は一般的なことをというわけで、退室後の未払い公共料金の処理についてです。
昔から、「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが、人間様に限っては、これを適用できない方が、稀にいらっしゃいます。まっ、退室後の部屋の掃除などは不動産屋の方で業者を入れますので別にやらなくて結構なのですが、せめて公共料金の精算と使用中止の手続きくらいは自分でやって欲しいものです。
けれども例によって、そうは問屋が卸しません。はい、これも結局は不動産屋がやることになるのです!とはいえ、未納料金を建て替えたりは決してしませんが。ただ、こちらとしてはルームクリーニングやリフォームを施工する上で、直ちに自社名義で電気と水道の契約を結べないと業務に支障をきたしてしまいます。しかしながら同一物件に前入居者の契約が残ったままだと電力会社も水道局もなかなか使用開始を受けてくれません。まぁ、確かに第三者からの使用中止を簡単に受けてしまうと、特にそれが悪意の場合だと、在宅医療の機械が使えなくなったりだとか、大変な間違えを引き起こしてしまうので慎重になるのはごもっともです。なので、電力会社や水道局に毎回のようにいろいろと説明し、あるいはいろいろと聞かれ、ようやく使用開始ができるのです。
本当に冗談じゃないよなぁ、って思いますけど、まぁ、公共料金だけならいいですよ…。次回upは公共料金以外の困った後始末です。