20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.42 不動産プロへの怒り(後編)
 で、前回のうらばなしNo.41(前編)からのつづき。もちろん、㈱石川土地建物のウェブマスターは、3.を選びましたよ!データのコンバートくらい自分でやらなきゃ!

 ところが、不動産プロを買ってみたらファイルの形式がまったくの別物!変な拡張子がくっついてる…。何だよ!ぜんぜん互換性が無いじゃないかよ!しかもマニュアルにはデータコンバートの方法の記述は一切無し。プッツン切れて、組合へ質問の電話をしたら、女性係員が出て「購入時に5,000円払わないのが悪い。今からではコンバートの受付は一切いたしません。」だって。
 これだけ言われちゃ、こっちも黙ってはいられません。「責任者だせ!お前らこそ売り出す前にファイル形式が違うって表示したのかよ!出るところに出るか?」と。すると今度は物腰の柔らかい男性が「ファイルの形式が違うので、コンバートは素人には不可能なんです。H社にしても、一部手入力で作業をしているんで現在3週間待ちなんですよ」って。ひぇ~!

 何か、これを聞いて戦意喪失しちゃいました。だって、不動産屋の賃貸管理データですよ!そんなの外注に出して手作業されたら大変じゃないですか!入居者の氏名、住所、電話番号、年齢、性別、勤務先、家賃、敷金の金額、連帯保証人の収入、大家さんの口座番号、etc. こ、こんな情報が漏れたり、金銭に関る誤入力があったらどうなっちゃうんでしょうか?
 そんな訳で、㈱石川土地建物のウェブマスターは、ゴールデンウィークを潰してパソコンと格闘していたんですねぇ…。不動産業界の意識の低さを嘆くよりも、自分の会社と顧客を守った方が得ですから。預かっている敷金の金額がいつのまにか変わっていたり、彼女をマンションに囲ってるお父さんのデータが漏れちゃったら、どうするんでしょうか?ぜったい、タダじゃ済みません。アパートの契約期間だって2年契約が殆どなのに、数年間で互換性のないデータ管理ソフトを作っちゃうんじゃねぇ…。借地だったら20年や30年契約が当たり前なのに…。

P.S. 昨日送られてきた組合誌に、ソフト完成祝賀会でニコニコしながら円卓を囲んでいるオジ様方の写真が載っておりました。

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2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ