20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
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No.46 こだわり検索(各論)ガスコンロ
 こだわり検索の中に、「ガスキッチン」ってありますよね?1Kや1DK等の単身者用アパートをお探しになっている、特に女性のお客様からの要望が強い設備です。確かに料理を作る人にとっては、100ボルトの電熱ヒーターひとつだけじゃ不満でしょう。ラーメンを茹でながらお湯も沸かせられないですからねぇ…。まぁ、自分としてもカロリーの低い電熱ヒーターでだらだら料理した野菜炒めとかチャーハンは食べたくないし…。そんな訳でお客様が「ガスキッチン」にこだわるのは良く理解できます。

 でもね、例によってこだわり検索でガスキッチンのマークだけを信じると、とっても痛い目に遭ってしまうのですねぇ…。なぜって?皆さんはガスキッチンが付いているアパートって、どんなのを想像されますか?単身者用アパートの厨房設備を古い順から時系列であげていくと、ガスコンロ旧→電熱ヒーター(100ボルト)→ガスコンロ新→電磁調理器(100ボルト)→電磁調理器(200ボルト)となるんですよ。
 だからマークを見て、システムキッチンにビルトインされている三つ口のコンロ(ガスコンロ新)が付いているのかと思いきや、部屋に案内されてみると、電熱ヒーターよりも前世代のガスの開閉コックが付いた一つ口のコンロ(ガスコンロ旧)が、プロパンガスのボンベとゴムホースで結ばれて設置されているという、あたかも湯治宿の炊事場のようなひなびた光景を目にしてしまうのですねぇ…(実際は建物を見た瞬間にわかると思います)。まぁ、冬はコタツの上までゴムホースを伸ばして鍋をつつくことができるというメリットもあるのですが…。
 ちなみに、最近出てきた200ボルトの電磁調理器、火力はガスと遜色がありませんし、電気代も100ボルトのものとほとんどかわりません。安全だし部屋も汚れないし、実は隠れた優れものなのですよ。

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2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ