20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.47 お風呂の追い炊き
 不動産屋のうらばなしをちょっとは更新しろというクレームにお応えして、約1ヶ月ぶりのリニューアル。とはいっても目新しいものは無く、今回も前回に引き続き実用的な話です。

 最近アパートを探しに来るお客さんの条件で多いのが、追い炊き機能が付いたお風呂。Webマスター自身は、何だか前の入居者の垢や汚れが風呂ガマ(給湯器)から流れ出てきそうで、ちょっとばっちぃ気がするのですが、反対にどうしてもこれだけは外せないというお客様もかなりいらっしゃいます。
 と、いうわけで不動産屋は追い炊き機能の付いたお風呂を血まなこになって探す訳ですが、これって意外と少ないのですねぇ…。分譲マンションや一戸建ての家を賃貸に出している物件には大抵、標準装備されているものですが、最新の物件と超古いバランス釜が付いた物件以外では、単身者用の普通のアパートにはそれほど装備されておりません。

 何故かって?それは大家さん自身がそこに住むことを考えていないからです。だって追い炊き機能が付いた風呂ガマって普通のよりも値が張りますし、空焚きでもされて壊されたら大損害。だったら追い炊き機能なんて省略して蛇口からお湯が出るようにした方が安心ですからねぇ…。水道光熱費が余計にかかろうが、知ったことじゃねぇ…。とは言わないまでも、アパートの建築費を安くあげたいのは当たり前ですからね
 でもね、自社の物件でも追い炊き機能が付いているのかどうか良くわからないケースも時にはあります。新築だったら風呂ガマの使用説明書を読めば一目瞭然なのですが、古い物件だとそんなものはとっくに無くなっているものです。まっ、リモコンがついているタイプなら追い炊きボタンがあるのですぐにわかりますが、なかなか判別のつかないものもあるんです。

 そこで、出入りのガス屋さんに聞いた簡単な風呂ガマ(給湯器)の見分け方。外へ行って風呂ガマを見ると下の方からパイプ(管)が何本か出ていると思います。そのパイプの数が3本(ガスと水とお湯)なのは追い炊き不可、5本(3本+浴槽への往復)あるのが追い炊き可能なタイプなんだそうです。
 どうです?ちょっとは勉強になりましたでしょうか?

2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ