20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.53 「20年前には無かったもの」(その1)宅配ボックス
No.53 「20年前には無かったもの」(その1)宅配ボックス
 不動産屋の業界で、2023年の現在には有って20年前には無かったもの。しめしめ、これで当分の間はブログのネタに事欠かないと思っているんだろうって?はい、その通りです。だって20年前には思いもよらなかったことなんて、いっぱいあるもんね。
 20年前は、ウェブマスターも仕事でPCの周辺機器が必要となれば、会社帰りに東京国際フォーラムの地下に車を入れて、隣のビッ〇カメラであれやこれやと品定めをしたものでした。ところが今ではそんなことに時間をかけることなどほぼ無くなり、欲しいものをネットで選べばすぐにドライバーさんが手元へ届けてくれる便利な時代となりました。
 そんなドライバーさん達の強い味方が、言わずと知れた「宅配ボックス」(強引な展開ですみません)。届け先が不在の時、ドライバーさんがこれに荷物を入れて暗証番号を設定してロックをかけておけば、帰宅した受取人が連絡票に記載された暗証番号でロックを解除して中の荷物を受け取れる人気の設備です。もしかしたら20年以上前でも都心の分譲マンションには設置されていたのかもしれませんが、東京の東の片田舎、小岩界隈の賃貸マンションにはまったく無縁なものでした。まさに現在には有って20年前には無かった象徴的な設備の一つと言えるでしょう。
 だけど、ちょっと待てよ…。これって「不動産屋の裏話」だもんね。ただ宅配ボックスが広く普及したことを書いても、ちっとも裏話になっていないって。
 ただ、こんなものができたおかげで、不動産屋が対応を求められるケースが結構な頻度で出てきました。ところが、宅配ボックスの扱いに不慣れな入居者様からの操作の問い合わせは意外と少なく、圧倒的に多いのが、暗証番号の設定間違いにより荷物が取り出せなくなった宅配ボックスの扉の開放要請。実は、宅配ボックスの操作ができない人は、入居者様よりも宅配業者のドライバーさんに多いのです。
 そんなトラブルが起こるたびに我々不動産屋は管理用の鍵やパスワードを使って誤入力された暗証番号を初期化するのですが、その入力内容が酷いこと。通常は連絡票に記載した4桁の暗証番号を設定するのですが、それとは異なる番号を入力するミスは普通で、中には0001とか0002だとか、宅配ボックスの扉の番号を入力してしまっているケースもよくあります。
 まっ、ドライバーさんも朝早くから夜遅くまで相当な激務をこなしているので多少の間違えは仕方がないでしょうが、入居者の皆さん、宅配ボックスが開かない時は、先ずは連絡票に記載されている電話番号かウェブサイトへ問い合わせてくださいね。なぜって、センチュリー21石川土地建物も相当な激務をこなしているからです(笑)。