No.81 電気窃盗

不動産屋の裏話もこれではや81回目。80回の区切りが付いたので、新たな気持ちで良い話や楽しい話を書きたかったのですが、何だかそれも無理そう。
やはり江戸川区って民度が低いのでしょうか…。
今回のお題は「電気窃盗」。いやー、嫌な話題ですね。たとえ被害額が少額であっても、刑法235条の窃盗罪として処罰される可能性がある立派な犯罪です。バンコクとかホーチミンシティの、あの大量のもつれた電線をみると、おいそれとはバレないのではと思ってしまいますが、ここ東京ではそうはいきません。
賃貸物件の場合、昔からいるのが廊下や階段等の共用部分のコンセントから電気をパクる輩。アパートやマンションの共用部分の壁には、清掃等の維持管理や非常時の使用を目的に結構な割合で電源コンセントが設置されているので、そこに携帯電話の充電器を接続して盗むのが定番です。
やはり江戸川区って民度が低いのでしょうか…。
今回のお題は「電気窃盗」。いやー、嫌な話題ですね。たとえ被害額が少額であっても、刑法235条の窃盗罪として処罰される可能性がある立派な犯罪です。バンコクとかホーチミンシティの、あの大量のもつれた電線をみると、おいそれとはバレないのではと思ってしまいますが、ここ東京ではそうはいきません。
賃貸物件の場合、昔からいるのが廊下や階段等の共用部分のコンセントから電気をパクる輩。アパートやマンションの共用部分の壁には、清掃等の維持管理や非常時の使用を目的に結構な割合で電源コンセントが設置されているので、そこに携帯電話の充電器を接続して盗むのが定番です。
そして、数ヶ月前に捕まえたのが、電動アシスト自転車をマンションのオートロック扉内のエントランスホールに乗り入れて、ケーブルを繋げて充電していた輩。マンションの入居者からの通報で現地へ行ってみると、電動アシスト付き自転車ではなく、いわゆるモペットという違法な原動機付き自転車と、その横でバッテリーと充電器が壁のコンセントに刺さっているではありませんか。
入居者の衆目を集めるオートロック扉内のエントランスホールで違法な原動機付き自転車に充電をする行為は、管理会社として絶対に看過する訳にはいきません。直ちにバッテリーと充電器を取り外すとともに、それらを社内で保管する旨を書面にしてモペットに貼り付け様子を見たところ、当該マンションの入居者の親族と称する男が、後日になって現れました。マンションの居住者ではないものの、入居者の親族だったので厳重注意にとどめましたが、オートロックを破って建物内に侵入し電気を盗んでいるので、全くの部外者であったら警察へ突き出されていても仕方がありません。
何?ベタなネタ過ぎて不動産屋の裏話になってないって?はい、はい、ここからが本当の不動産屋の裏話になります。前述の電気を盗む人たちは、単にセコイだけで、盗みが発覚したら罪を償うなり本人が責任を負えばいいだけの話。被害額にしても携帯電話や自転車のバッテリーの充電なんて、その都度のスポット的なものなので微々たるもの。実は、我々管理会社が恐れるのはその手の盗みではなく、善意、悪意は別として長期間にわたり継続的に他人の電気を盗んでしまうことなのです。
入居者の衆目を集めるオートロック扉内のエントランスホールで違法な原動機付き自転車に充電をする行為は、管理会社として絶対に看過する訳にはいきません。直ちにバッテリーと充電器を取り外すとともに、それらを社内で保管する旨を書面にしてモペットに貼り付け様子を見たところ、当該マンションの入居者の親族と称する男が、後日になって現れました。マンションの居住者ではないものの、入居者の親族だったので厳重注意にとどめましたが、オートロックを破って建物内に侵入し電気を盗んでいるので、全くの部外者であったら警察へ突き出されていても仕方がありません。
何?ベタなネタ過ぎて不動産屋の裏話になってないって?はい、はい、ここからが本当の不動産屋の裏話になります。前述の電気を盗む人たちは、単にセコイだけで、盗みが発覚したら罪を償うなり本人が責任を負えばいいだけの話。被害額にしても携帯電話や自転車のバッテリーの充電なんて、その都度のスポット的なものなので微々たるもの。実は、我々管理会社が恐れるのはその手の盗みではなく、善意、悪意は別として長期間にわたり継続的に他人の電気を盗んでしまうことなのです。
例えば、共用部分の電気を貸主が契約せずに、各住戸から(無断で)引いてしまっているケース。少し古い小規模なアパートにありがちなのですが、共用玄関の電灯は101号室から、共用廊下の電灯は102号室から、TVアンテナのブースターの電源は201号室から、天窓の開閉の動力は202号室からといった具合に配線し、各部屋の入居者が知らぬ間に電気代を負担させられていることがあるのです。もちろん、入居者がその事実を知らされていなければ、完全な電気窃盗に当たります。アパートの新築時からの配線で、建築会社も貸主もその事を知っているので悪意といえましょう。数十年前は現在とは異なり入居者を顧みない建築会社や貸主本位の考え方が横行した時代でもあったので、このような建物が作られてしまったのです。
また、上記とは異なり他人の電気を知らずのうちに使ってしまっているケース。例えば昔は親子の二世帯住宅であった建物を、現在はそれぞれ別の世帯に賃貸しているような場合に有りがちです。建物の周囲に設置されている大型給湯器は、点火の際にガスに火をつけるため、スパーク(火花)を発生させるための電気が不可欠です。なので二世帯住宅であれば2台の大型給湯器に対応する電気を各世帯から供給されなければなりませんが、どうせ親子なんだからと近くにあって工事がし易い片方の1世帯から2世帯分の電気を引いてしまっていることがあるのです。このような状況が明るみに出ることは滅多にありませんが、大型給湯器の点火の際の電気だけを何年、いや何十年にも渡って不正に使い続けたことになり係争にも発展しかねないため、携帯電話や電動アシスト自転車の電気を盗むコソ泥のような電気窃盗より、よほど怖いのが本音です。
また、上記とは異なり他人の電気を知らずのうちに使ってしまっているケース。例えば昔は親子の二世帯住宅であった建物を、現在はそれぞれ別の世帯に賃貸しているような場合に有りがちです。建物の周囲に設置されている大型給湯器は、点火の際にガスに火をつけるため、スパーク(火花)を発生させるための電気が不可欠です。なので二世帯住宅であれば2台の大型給湯器に対応する電気を各世帯から供給されなければなりませんが、どうせ親子なんだからと近くにあって工事がし易い片方の1世帯から2世帯分の電気を引いてしまっていることがあるのです。このような状況が明るみに出ることは滅多にありませんが、大型給湯器の点火の際の電気だけを何年、いや何十年にも渡って不正に使い続けたことになり係争にも発展しかねないため、携帯電話や電動アシスト自転車の電気を盗むコソ泥のような電気窃盗より、よほど怖いのが本音です。