20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.14 不動産屋の七つ道具編(その2)
 みなさんは、「利便性良好!駅まで徒歩××分!」なんていう不動産屋のチラシをよく見ることでしょう。でも、どうせ不動産屋は足が速いんでしょ。特に営業は。なんて思っていませんか?はい、確かに足は速いです。そう、今回はこの駅まで徒歩××分!に関する話題です。ちょっと変わった人って、どこにでもいるものです。㈱石川土地建物では、ときどき新聞に建売住宅の折り込み広告なんかを入れると、「この家の車庫にはベンツは入るかな?」「ちょっと大きいクラスのやつなんだけど?」なんていう問い合わせの電話がかかってきます。しかも7~8年前から現在までずっとです。声の主はどうやらかなりご高齢の方のようで、始めのうちは、「おー!ベンツかー!建売住宅なんて即現金決済だなぁ」、「2棟まとめ買いだ!」なんて思いながら、こちらも丁重に対応していたものですが、いつも話しの結末は「ところで、このチラシに書いてある時間では、駅まで歩いて行けないと思うんじゃが…。」「10分じゃ絶対に着かないと思う。だいたい12分くらいじゃないか?どうかね?」なんて言い出して、30分以上も電話を切ろうとしません。そして延々水掛け論が続き、最後はいつも当社の相談役が切れてしまいます。同業者からの情報によると、この人は家族からも相手にされないので、建売のチラシが入るとすぐ不動産屋に電話して、いかにも家を買いそうな素振りを見せて、不動産屋を冷やかしているようなのです。はっきり言って、売り出しの日の朝から、こんな電話に付き合ってなんかいられません。
 じゃあ、どうやってこういう人を撃退するのかって?そうです!これが今回の七つ道具、ストップウォッチと万歩計です。冒頭で不動産屋は足が速いなんて言いましたが、みなさんご安心ください。これは1分間で80メートルって決まっているんです。信号待ちや歩道橋は除く(だったっけ?)ということも確か決まっていたと思います。ですから、「それなら、ストップウォッチと万歩計を持ってご自分でお歩きになってみたらいかがでしょうか?」って言ってやればいいんです。「1分間80メートルで計算していますから…」ですべてOKです。
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2000/08/25 | 固定リンク | 過去ログ