No.37 部屋の広さ(その3)
賃貸アパートやマンションの各部屋の広さは、法務局にある登記簿にも、固定資産の評価証明書にも書いてありませんよね?(No.36 部屋の広さ(その2)を参照)。じゃあ、不動産屋はどうやって部屋の面積を知るのかって?建設業などを兼業している業者でしたら、CADを持っているでしょうから、部屋の寸法を測って入力すれば、面積なんて簡単に出ちゃいますね。でもね、大部分の不動産屋は、そんなの持っているはずないじゃないですか。だから仕方がないんで、建築確認の申請図面を大家さんからコピーさせてもらって、各階の床面積を部屋の数で割り算したり、昔ながらの尺貫法で、1尺、2尺…と数えたり、あるいは1坪は3.305785㎡だから畳1枚は約1.6㎡かな?みたいに適当に根拠づけをして決めてしまうのです。じゃあ、洋間で四角くない部屋はどうするんでしょうかねぇ?まぁ、いい加減なものですよ。
No.36 部屋の広さ(その2)
前回(No.35 部屋の広さ)は、部屋の広さの表示の仕方をお話ししましたが、今回は床面積の計算方法です。最近は少数第二位まで○○. ○○㎡というように書くのが流行っていますよね?まぁ、○畳という曖昧な表現よりはマシかなと思いますが…。だけどね、不動産屋のうらばなしを毎回読んでくださっている賢明な方は、もうお分かりかと思いますが、不動産屋がそんな面倒な計算、する訳ないじゃありませんか!不動産屋は土地家屋調査士(建物の表示登記をする人)じゃないんですよ!
No.35 部屋の広さ
不動産屋の店頭で、2DK、和6畳、洋8畳…、みたいな張り紙を見て気に入って、いざ現場に案内されてみると、とっても狭い部屋に感じられることってよくあると思います。はい、例によって不動産屋が自己申告する部屋の広さなんて、いい加減なものなんです。だって、畳の大きさって物件ごとに違いますし、そもそも建物のどの部分までを、部屋の広さ(○畳というやつ)に算入するのかも適当です。まぁ、押入れやクローゼットまでを広さに算入する業者はいないでしょうが、玄関扉を開けてすぐにキッチンがあるような間取りでしたら、靴を脱ぐ土間の部分も面積に算入されていると考えて、ほぼ間違いないでしょう。同様に、コンロや流し台が置いてある部分も、しっかり1畳分くらいにカウントされているはずです。ですので、4畳半のキッチンといっても、細長い形状の部屋だと、実際には台所として使えるスペースはほとんど無く、廊下や通路としてしか機能しなかったりするわけです。