20年以上前に当サイトで掲載されていたコラム「不動産屋の裏話」がブログとしてここに復活。
不動産屋の古き良き時代から現在までをご堪能あれ。
No.63 給湯器のエラーコード888
No.63 給湯器のエラーコード888
 給湯器のエラーコード888ってご存じですか?給湯器のリモコンの画面にある日突然888(メーカーによっては88)という数字が表示され、機種によっては数字が点滅するので、賃貸物件の入居者様が故障かと思って管理会社へ慌てて連絡を入れてくる厄介なアレです。不動産屋の裏話を毎回読んでくださっている賢明な読者の皆さんは既にお気付きかと思いますが、要は給湯器の製造日から一定の年月が経過すると、使用者に有償での点検や新品への交換を促すように最初から製品に組み込まれている一種のプログラムで、故障の表示ではありません。単なる「お知らせ表示」です。なのでリモコンの電源ボタンを5回早押しすると簡単に解除できてしまいます。2008年頃より製造された給湯器に装備され、一般的な使用の場合、使用から10年程度(通電時間 365日×24時間×10年程度)でエラーコード888が表示されるのです。

No.62 作りたい女と食べたい女(ルームシェア)
No.62 作りたい女と食べたい女(ルームシェア)
 NHKの夜ドラで「作りたい女と食べたい女」という番組が放送されているのをご存知でしょうか。同じマンションに住む料理を作るのが大好きだが少食の女性と、豪快な食べっぷりの女性が、2人で料理を作って食べることで関係を深めていくストーリーです。これ、意外とおもしろくて、何気に毎晩見てしまっています。
 昨夜は、その第27回目で、いよいよ一緒に暮らそうと部屋を借りるために2人は不動産屋を訪れました。ところが、二人入居可の目ぼしい物件を見つけて興味を示しても不動産屋のお兄さんは遠回しに断るばかりで、やたらと「ルームシェア可」の物件ばかりを勧めてくる。そして不動産屋の兄さんから、二人入居可という条件が、家族や建前上結婚を前提としたカップルに限定されていることが多いと知らされ、女性同士のカップルの2人は意気消沈してしまうという展開です。何でも、不動産屋が大家さんに入居者の説明をする際、同性同士のカップルだとあまりいい顔をしてもらえないからというのが理由だそうで…。

No.61 事故物件(その2)
No.61 事故物件(その2)
 「ぼまいほう」って知っていますか?漢字で書くと「墓埋法」です。不動産屋の裏話をお読みいただいている賢明な読者の皆様は既にお察しかと思いますが、これは「墓地、埋葬等に関する法律」の略です。
 この法律の中で不動産屋が使うのが墓埋法の第10条。この条文には墓地を廃止できることが書いてありますね。最近では核家族化が進んで田舎にあるお墓を「墓じまい」して都市部の自宅の近くに改葬するケースも多いとか。いやいや、そっちのことではありません。自分のご先祖様のお墓を閉めるのではなくて、墓地全体やその一部の廃止です。

 前置きが長くなってしまいましたが、墓地の廃止が事故物件とどう関係があるのかって?はい、墓地と事故物件とはまったく関係はありません。ただ、それらが不動産取引の対象となった場合、心理的瑕疵に一定程度の影響を及ぼすということにおいては共通点がございます。